今回の震災に関しまして被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
ご承知のようにRtoS研究会では、資源のできる限りの国内保持を目指したReserve to Stock構想のもと、種々の社会システムを含めた提案を行ってきました。具体的には、現行法制度上安易に取り入れることが困難であった「蓄積」の概念に関して、海外事例の研究や小型家電の収集試験などを通じ産官学で話し合うことで、少しずつではありますが社会的な認知度を得るようになってきています。
このような観点から改めて現在の震災地で震災廃棄物の扱いなどをみていますと、技術的な問題もさることながら、社会的な慣例のようなものが早期な復旧を阻害するような兆候が認められ、我々の行ってきたReserve to Stockの問題といわば共通したものが感じられるため、この提言を出してみました。