現状の経済環境で資源とすることが困難な副生物や廃棄物を資源化するためには、一時期保管(Reserve)し、蓄積を行い、将来の原料(Stock)とすることが必要と考えています。
具体的には、「資源」の条件である「社会が必要とするものであって一定品位のものが一定量ある」というコンセプトのもと、集約して循環忌避物を取り除き、一定量をためることで運送などのコストを最小化し、処理工場での計画的な設備投資を可能にすることなどを目指す考え方です。
RtoS研究会は、このような副生物、廃棄物の保管と将来の原料化を行うための社会システムと技術開発を目的として、小型家電のリサイクルの検討から着手しました。メンバーには産学官の多くの有識者が入っています。
昨今、循環経済や資源効率という理念の実行が叫ばれる中、RtoS研究会のコンセプトは、それを具象化するためのツールとなる基本思想を包含しています。
研究会は、今後も経済原則のみでは循環がうまくいかないアイテムについて、その改善に必要なファクトと議論の場の提供を考えていきます。